宇佐美陶子シリーズ
2008年05月06日
北森鴻「狐罠」
狐罠 (講談社文庫)
店舗を持たないで骨董を商う“旗師”宇佐美陶子シリーズの第1弾。文庫で500ページの大作ながら、次々に起こる事件や登場人物の行く末から目が離せず、時を忘れて読んでしまいました。
骨董とか古美術などと呼ばれる世界にはからきし疎い私でも、そうした世界の内情を垣間見つつ、勉強させてもらいながら、ミステリーそのものを純粋に楽しむことができて、1粒で2度おいしいというような作品です。
陶子という人物が、凛として美しく(でも、どこか儚げなところもあって、そこがまた魅力なのですが)、彼女のよき相棒ともいえるカメラマンの硝子もまた魅力的。さらに、小説の最後での「え!」というどんでん返しのような趣向もあって、さすが香菜里屋シリーズの北森鴻の作品です。
でね、この作品の中にも、香菜里屋とマスターの工藤がほんの一場面出てくるあたりも、北森ファンとしてはたまりません。
ただいま、この陶子シリーズの第2弾、『狐闇』を読んでいるところです。明日からかなり仕事が忙しくなりそうなので、読むスピードが落ちそうですが、読み終わったらまたレビューをアップしたいと思います。
店舗を持たないで骨董を商う“旗師”宇佐美陶子シリーズの第1弾。文庫で500ページの大作ながら、次々に起こる事件や登場人物の行く末から目が離せず、時を忘れて読んでしまいました。
骨董とか古美術などと呼ばれる世界にはからきし疎い私でも、そうした世界の内情を垣間見つつ、勉強させてもらいながら、ミステリーそのものを純粋に楽しむことができて、1粒で2度おいしいというような作品です。
陶子という人物が、凛として美しく(でも、どこか儚げなところもあって、そこがまた魅力なのですが)、彼女のよき相棒ともいえるカメラマンの硝子もまた魅力的。さらに、小説の最後での「え!」というどんでん返しのような趣向もあって、さすが香菜里屋シリーズの北森鴻の作品です。
でね、この作品の中にも、香菜里屋とマスターの工藤がほんの一場面出てくるあたりも、北森ファンとしてはたまりません。
ただいま、この陶子シリーズの第2弾、『狐闇』を読んでいるところです。明日からかなり仕事が忙しくなりそうなので、読むスピードが落ちそうですが、読み終わったらまたレビューをアップしたいと思います。
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