2008年05月06日

柴田よしき「窓際の死神」

柴田よしき「窓際の死神」窓際の死神(アンクー) (新潮文庫 (し-50-4))

「今年は読書三昧のGWにしよう」と心に決めて、連休前に大量にアマゾンで本を購入し、読んでいる途中に気になる本が出てくるとさらに追加で発注するという按配。最終日の今日までに1日1.5冊〜2冊のペースで読み続け、至福のときが過ごせました。

ブログへのレビューが間に合わず、その中からの抜粋になっていますが、大好きな柴田よしきさんの本の中からは「窓際の死神(アンクー)」を。

冒頭にもあるように「死神の姿を見ると、自分か、その愛する人が死ぬという―」というフランス・ブルターニュ地方に伝わる死神をモチーフにした、連作中篇です。

近藤史恵さんの整体師シリーズ(といっていいのかな?)の3冊と同様、主人公は心に闇を抱えた女性。“島田”という人間に姿を変えた死神と出会ってしまったことによって、自分を見つめ直して強く生きていく様子が読んでいてとても共感できました。

誰でも心の中に持っているどろどろとした感情を、あまりに的確に突きつけられてしまうと、読んでいて辛く、読み進むのにパワーがいるけれど、そのあたりはさすが柴田よしきさん。鋭いところを突いているけれど、ちゃんと元気がでてくるようなストーリーになっています。

近藤史恵さんの3作品と、この柴田よしきさんの作品は、そういう意味でどこか共通点があるような…。女性はもちろんのこと、男性にも4冊まとめておすすめしたい2008年GWの思い出に残る作品群でした。



kyoko0707k at 15:25│Comments(0)TrackBack(0) 本のこと 

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