2006年08月01日

奥田英朗「イン・ザ・プール」

イン・ザ・プール

直木賞作家、奥田英朗の作品を初めて読みました。「イン・ザ・プール」。どうやら、主人公の精神科医、伊良部が、直木賞受賞作「空中ブランコ」にも登場するらしいのですが、いやはや、ハチャメチャです。

表題作にもなっているプール依存症や強迫神経症、携帯依存症など、ひょんなことから誰でもが患いかねない心の病気になった人たちが訪れる伊良部総合病院の神経科。こう書くと、なんだか深刻な話のようにも思えるけれど、伊良部の治療(?)の仕方は、「いいんじゃないの。そんなに心配しなくても」というスタンスで、逆療法ともいえるべき荒療治。

どんなことも、そんなに深刻に悩まなくてもいいんじゃないのと思わせてくれる、なんとも愉快で痛快な作品です。伊良部という精神科医の風体がもう少し、かっこよくてもいいように思えるけれど、気ぐるみをきたみたいな様子が、どこか愛らしささえ感じさせて人気なのかもしれませんね。

この伊良部のシリーズとして、「空中ブランコ」のほかに「町長選挙」という作品も出ているらしく、文庫になり次第、順を追って読んでみたいなと思います。

kyoko0707k at 15:47│Comments(2)TrackBack(0) 本のこと 

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この記事へのコメント

1. Posted by paulbunyan   2006年08月02日 00:49
イン・ザ・プール、「大丈夫だよ。」って誰かに言ってもらえたような気がするので、好きです。


この春先、我が家に奥田英朗旋風が吹き荒れた時、伊良部医師を演じる役者にはどんな人がいいか、を妹とよく語っておりました。

実際にあったドラマでは、阿部寛が、映画では松尾スズキが演じていましたが、どちらも、変わり者の部分がクローズアップされすぎていて、しっくりこなかったんですよね。

今のところ、われらの考えるベスト伊良部医師はほんじゃまかの石ちゃんなんですが…。

sallyさんは誰がイメージに近いですか☆
2. Posted by sally   2006年08月02日 17:49
>paulbunyanさん

あ、私、ドラマも映画も観ていなくて、っていうよりあまり知らなくて。
でも、阿部寛と松尾スズキってのは、原作とあまりに違いますよね。

私が頭に描いていた伊良部像は、田口浩正(←わかります?)に近いんですね。で、最初にそう思ったら、離れなくなってしまって。それで「もう少しかっこよくても」と書いたりしたわけなんですが。

太っていて、ちょっとトンチンカンで、愛すべき感じをそこに加えるなら、断然石ちゃんだと思います! あー、よかった。この伊良部シリーズを読むときは、これから石ちゃんを頭に思い描くことにします。妹さんにもどうぞよろしく☆

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