2006年05月31日

8年前、息子からもらったお守り

おまもり1おまもり2

私のバッグの中には、いつも小銭入れのような小さなポーチが入っていて、その中を開けてみることはほとんどなくなっているのだけれど、心が疲れてしまったとき、元気をもらいたいときに、そっと開けて中のものを取り出します。

それが、この手作りのお守りと、小さな石のかけら。

次男が小学5年の家庭科の授業の中で、作ってくれたお守りと、ほぼ同じ時期に長男がとても大事にしていた『石のコレクション』の中から、お守りがわりにと私にプレゼントしてくれたものです。

「お母さん 無理をせず お仕事 がんばって ください」
「長生き 幸福 健康を 保証します」

何度見ても、うれしくてありがたくて、あの頃のふっくらしたほっぺの息子の顔が思い浮かんで、涙がぽろぽろこぼれてしまいます。

8年前の当時、私は大手フリーペーパーの編集部に常勤で勤務していましたが、それ以前からお世話になっていた教材会社のライターの仕事も引き受けていて、毎日の睡眠時間が2〜3時間でした。そんな私の様子を知っていたので、「マスコットづくり」という課題の中で、わざわざこんなお守りを作ってくれたのだと思います。

会社を抜け出して保護者会に出ると、顔見知りのお母さんから「うちの子がいつも言ってるのよ。『○○(息子の名前)のお母さんは、仕事を2つもしていて、すごいんだよ』って」とよく言われました。本当はいつも仕事に追われていて忙しそうにしている私の様子に、さびしい思いをしたこともあったはずなのに、友達にはそんなふうに自慢をしていたんですね。

次男からのお守りをうれしそうに手にしていた私を見て、長男が「じゃあ、僕からもね」と言って、シトリンのかけらをプレゼントしてくれたときも、どんなにうれしかったことか。

さっき、シトリンの石の力をネットで調べてみたら、「マスコミや大衆向けの商売、流行に関する仕事、文章や言葉を必要とする仕事をしている人にビッグチャンスを与えてくれるでしょう」とありました。

―そうか、君のくれたシトリンが、これまでの私の仕事を支えてくれていたんだね。

なんだか、息子自慢みたいになってしまいました。でもね、ここにこうして文章にして皆さんにお知らせすることで、あらためて感謝の気持ちとあふれる幸せを実感したいと思います。読んでくださってありがとうございました。



kyoko0707k at 04:09│Comments(10)TrackBack(0) つれづれなるままに 

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この記事へのコメント

1. Posted by みゅう   2006年05月31日 12:21
わぁ・・・・涙目になっちゃいました。
忙しいお母さんの背中を見ながら、
体のこと、ほんとに心配してたのでしょうね。
シリトンの石の意味、偶然ですよね?すごいです。

sallyさんの、一生の宝物ですね。
私も、なんかあったかな?
う〜〜ん、あっ、6年生の時に次男が書いてくれた
「母への手紙」くらいかな。
学校で書かされたって感じですけど、大事にしてます。

「噂」読みましたよー(*^^)v
2. Posted by bellha   2006年05月31日 20:58
5 いいお話ですね。
胸が詰まる思いです。

私の母も仕事(看護婦)をしていたので
母の代わりに食事の支度を毎日していました。
少しでも、役に立ちたかったので。。。
口下手だったので口にはしませんでしたが。

お体は大切にね。
3. Posted by    2006年05月31日 23:11
えぇ話やぁ。ちょっとウルウルしそうなくらい。息子さん達もなかなかだけれど、そう言う思いや、そういう行動を起こせる人間に育てた母の力はもっと素晴らしいかも。
4. Posted by うらケンときどきロボラビ   2006年06月01日 02:42
思わず・・・こみあげるものがありますね。
胸をつく気持ちというか。

実は、sallyさんの お守り の文章を読ませて頂いたのが
今日の朝、新宿の某ファーストフードだったんですが

思わず・・・涙あふれちゃいました。

実は、その昔(ボクが中学生の頃)
母が仕事(アパレル系です)の事で悩んでいた時、母に送った手紙があって、それをずっと大事に持っていてくれて(実は今でも事あるごとに、あの頃の方がやさしい子だったなんて言ってはソノ手紙を出して冗談交じりに言われます)

その事を思い出して、母の気持ちを聞いた様な
感じがしました。。。

sallyさんに、自分の母をオーバーラップさせるなんて
容姿ともにかなり無理があるけど・・・

母という部分ってコトで
許してくださいっ。
5. Posted by maru   2006年06月05日 14:43
ホントにいい息子さん達ですね。
いいお母さんなんだなって思います。

ウチの息子も、いつもちょっぴり寂しそうで、休みの日に「今日は一緒に出かけるからね」と言うと嬉しそうです。
いつもバタバタしている私がどんな風に見えているのか不安ですが、やっぱり毎日仕事へと向かっています。

いつの日か息子と、sallyさんご家族のようにコミュニケーションがとれるようになれるといいなと思いながら。

…それから、やっぱりこう言わずにはいられません。身体を大切にしてくださいね。
6. Posted by sally   2006年06月09日 02:08
>みゅうさん

すっかりお返事遅くなってしまってごめんなさい。
シトリン、偶然なんです。だから、びっくりしてしまって。
それなりに子育てにいろいろあったけれど、やっぱり
子どもは宝物だって思います。
二人の息子さんがいるみゅうさん、これからもどうぞよろしく!

7. Posted by sally   2006年06月09日 02:09
>bellhaさん

お母様、看護士さんでいらっしゃったのですね。
そっか、だからお料理も得意なんですね。
口に出さなくたって、子どもの気持ちはちゃーんと伝わるものです(今になってよくわかります)。
お母様のこと、大切に。
あ、私ももう少し自分の体をいたわるように気をつけます。
ありがとうございました!

8. Posted by sally   2006年06月09日 02:09
>惑さーん!
そんなふうにほめていただいて、うれしいです。
いっつも仕事のことばっかり考えていて、子どものことを
ほったらかしみたいにしてたのに、優しい息子たちに
育って、ありがたいことです。
そして皆さんにほめていただいたり、共感していただいて
もったいないことです。
ありがとうございました。

9. Posted by sally   2006年06月09日 02:10
>うらケンときどきロボラビさん
うーん、ロボラビさんの手紙のお話も素敵です!
そして、涙もろかったりするロボラビさんも素敵です。
お母様を大切に。そしてロボラビさんのかわいい
お嬢さん&坊やがすくすくと元気に育ちますように。

10. Posted by sally   2006年06月09日 02:10
>maruさん
コメントありがとうございます!
ちょっとだけ先輩の私から偉そうなことを言わせてもらうならば
一生懸命がんばっている姿を子どもっていうのは
驚くほどしっかりと真剣に見つめているもののようです。
だから、maruさんのかわいい坊やも、本当はもっと
お母さんと一緒にいたいと思っても、ちゃんと
わかってるから大丈夫。
あ、それから体のこと、ありがとうございます。
人生50年なんて勝手に思ってたけど罰があたりそうなので
もう少し生きられるように、体大切にします!

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