2006年05月13日

荻原 浩「噂」

文庫の帯の言葉、「衝撃のラスト1行に瞠目!」。
そして、昨年来、目が離せないでいる荻原浩のミステリー作品。
これが読まないでいられようか?

ということで、荻原浩の「噂」、読みました。題材がWOM、つまりWORD OF MOUTH(口コミ)。これを意図的にしかけるマーケティングの戦略と、それをなぞったような殺人事件。果たして犯人は? その意図は? 読み出すと止まらず、結局3時間一気読みでした。

小暮刑事と名島警部補…このコンビの心温まるやりとりが、いかにも荻原浩作品らしく、「ふーん、そういうことだったか」と納得した後の、平手打ち、いや強烈右手フックのようなラスト1行!

で、慌てて最初から読み直してしまい、詳しい説明がほしくなってしまい、オロオロとしている私です(ただいま、無理やり夫に読ませています)。

誰か、この作品を読んだ方がいらっしゃったら、ご連絡くださいっ!





kyoko0707k at 20:06│Comments(3)TrackBack(1) 本のこと 

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1. 荻原浩『噂』  [ mariの遊楽40life ]   2006年05月18日 09:16
いつもコメントを下さるsallyさんのブログで知り、おもしろそう〜! と早速読み始めました。 期待に違わない作品でした。 猟奇ミステリとしての精度、登場人物の設定の上手さ、女子高生風俗の描きぶりなどもさることながら、人情味があるのにウェットに傾かない、残酷なの....

この記事へのコメント

1. Posted by みゅう   2006年05月14日 22:41
うわっ・・・読みたいー☆
って、絶対思っちゃいますね。
今、ちょっと長編に取り組んでいて、
しかも、イヤイヤ休み休み読んでいたりして・・・あははっ

そのラスト1行って、初めに読んだら、反則ですよね!?
2. Posted by sally   2006年05月14日 22:48
☆みゅうさん

その、イヤイヤ休み休み読んでる長編とは何?
私は、かの有名なリリー・フランキーさんの「東京タワー」を中座したまま、3ヶ月。“母物”に弱い私なのに、受け付けません。世の中の人がこんなにも、感激しているらしいのに。

さて、「噂」。ラストの1行を初めに読んでもすぐには、その怖さがわからないかも。それに、最後の最後に読むからこそ、その1行が生きてくるので、我慢してくださいませ。

そして、この本を読んだら、ぜひ、感想その他をお聞かせください。え? え? それってどーゆーこと!?というのが、正直な私の気持ちなので。
3. Posted by みゅう   2006年05月15日 10:06
うははっ・・長編は、そろそろなんとか終結しそうなので、そのうちにってことで。

そうそう、受け止め方というか、感動の仕方ってそれぞれですよね。
あの浅田次郎さんの「月のしずく」、私はどうしても男性の目から見てる感じが強くて、共感できずにいたのですが、夫に読ませたら、えらく感動していましたっけ。

私も、映画でも本でも、私は感動したのに、あなた(って誰でもいいのですが)はどうして感動しないかな?とか、逆もあったりするので、時々私の感性って人と違う?なんて思ってみたり・・・ま、その時の状況、環境、精神状態ってありますよね。

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