2006年01月24日

荻原浩「コールドゲーム」

先日、「あの日にドライブ」が直木賞にノミネートされた荻原浩さんの「コールドゲーム」を読みました。「神様から一言」や「オロロ畑でつかまえて」などユーモアたっぷりの作品を書くかと思えば、これは高校3年生たちが主人公の青春ミステリーだというので、興味津々で読み始めたのですが…

中2の時のいじめがすべての伏線になっていて、荻原さんならではの軽快な語り口にひかれてどんどん読み進めていけるけれど、実はとても考えさせられるテーマを扱っています。それに青春ミステリーというと、まるで赤川次郎さんの作品みたいだけれど、「本当にそいつが犯人?」「次に狙われるのは誰?」「その手口は?」など、ひたひたと迫りつつある魔の手を気にしながら読む感じは、ホラーという印象さえ。

後味がいい作品とは言い難いけれど、ラストシーンはけっこう気に入っています。そして、主人公の光也がいつのまにか精神的に成長していて、希望を感じさせるところにも救いがあっていいなあと。石田衣良さんの「4TEEN」のようなさわやかさがあったらいいと思うけれど、17歳ゆえに、なかなかそうはいかないのかも。

それにしても、荻原さんて、いろいろな作品を書きますね。「明日の記憶」も早く読みたいなあと思います。

コールドゲーム


kyoko0707k at 02:26│Comments(0)TrackBack(0) 本のこと 

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