2006年01月22日

小川洋子「博士の愛した数式」

「本屋さん大賞」に選ばれたときから読んでみたいと思いつつ、文庫になるのを待っていたのが、小川洋子さんの「博士の愛した数式」。昨年12月に文庫化されたのと同時に購入。やっと読む順番がまわってきました(笑)

折りしも、今日からこの作品を原作にした同名の映画が封切られましたね。年明けから駅構内のポスターやテレビCMなどで、寺尾聡さんや深津絵里さんのことを見ていたので、本を読むときにも私の頭の中で、家政婦さん役はすっかり深津絵里さんのイメージで読み進んでしまいました。博士役の寺尾さんは、見ていないのでなんとも言えませんが、深津さんは役柄のイメージにぴったりだと思います(読む前に役者のイメージを植え付けられるのは本当は好きではないのだけれど、この場合はぴったり!)

で、作品がどうだったかって? 評判どおり。◎です。
素数、完全数、フェルマーの公式……日頃、あまりなじみのない、学生時代以来の数学にまつわる単語も違和感なく自分の中にすっと入ってきて、博士や家政婦さんやその息子のルートくんたちのように、数字や公式が愛おしく思えてくるのだから不思議です。

この作品でいちばん好きなのは、3人で阪神戦を見に行く場面です。そして江夏の背番号が28という完全数という、その事実。小川さんの着想に拍手。そして、その着想をこんなにも文学的で美しい文章にまとめた才能に拍手を贈りたいです。

6度目のノミネートでついに直木賞を受賞した東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」といい、数学者が主人公の作品が次々に評価されていることも興味深いですよね。

来週あたり、映画版も見てみたいなと思います。

博士の愛した数式


kyoko0707k at 18:12│Comments(0)TrackBack(0) 本のこと 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔