2006年01月21日

浅田次郎「姫椿」

昨年秋から読書量が減っていた私ですが、2006年に入ってから再び“読書の楽しみ”をしみじみと味わっています。いい本にめぐり合えているので、満足感もひとしお。浅田次郎さんの「姫椿」も、私を幸せな気分にさせてくれる作品でした。

ファンタジー(作品によってはホラーに近いものも)の世界に通じる8つの短編集です。特に心に残ったのは「獬(シエ)」。『世にも奇妙な物語』の心温まるバージョンのような作品…と言ったらわかる人にはわかってもらえるでしょうか?

そのほか、表題作の「姫椿」や、「永遠の緑」にもホロッとさせられました。8つの短編すべてが心温まる終わり方ではなく、「ちょっと考えてごらんなさい」と課題を与えられたような気持ちにさせられる作品もあります。でも、1冊を読み終えたときには、読んでよかったと思える。これは、8つの作品の並べ方もいいからなんでしょうね。出版者の担当編集者のセンスなのかな。

長編を読むのはヘビーという方に。ちょっと異世界に興味のある方にも。そして、本を読むのが大好きな方にももちろんおすすめしたい1冊です。

姫椿


kyoko0707k at 17:18│Comments(0)TrackBack(0) 本のこと 

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