2005年12月31日

蓮見圭一「水曜の朝、午前三時」

どうも代謝が落ちているようで、それも体調の悪さに関係しているのではと、半身浴をしたところ、大量の汗が吹き出して何だかすっきり。そうか…ここのところ、お風呂に入っても汗が出るほど温まっていなかったのだなあと納得。日々のことに追われていると、そんな当たり前のことにさえ、気づかなくなっているんですね。こんなことではいけないと、2005年が終わろうとしている今頃になって、反省している私です。

あらあら、前置きが長くなりました。それでね、半身浴のいいところは、汗(&老廃物)が出てすっきりすることだけではなくて、本が読めること。読みかけだった、蓮見圭一氏の「水曜の朝、午前三時」を読み終わりました。ああ! 本をまともに読んだの、本当に久しぶりです。

この作者の本は初めてですが、この作品は単行本で刊行されたときに、ベストセラーになったそう。45歳で亡くなった翻訳家で詩人の女性が、亡くなる直前に病院でテープに吹き込んだ若き日の恋物語が主軸となって話が進んでいきます。

舞台は1970年の大阪万国博覧会。当時、彼女は23歳。燃えるような恋をしながらも、ある事実を知ったときに彼との別れを決意して別の人との結婚を選びます。

主人公の直美はとても魅力的です。情熱的なところは、辻仁成の「サヨナライツカ」の沓子を思わせます。その恋が成就しないところもどこか似ています。

だけど…私は沓子のほうが好きだし、この作品にはそんなに感動できなかったなあというのが本当のところです。人生そのものに対する示唆に満ちた直美のメッセージは心にしみるのだけれど、ラブストーリーとしては、中途半端な印象を受けます。恋をあきらめた「ある事実」についても、書き込みは足りなかったのではないかと。

「号泣した」「これまでに出会ったことのないラブストーリー」「切なさが胸にしみる」などと絶賛された作品らしいのですが、どうして私の心にしみてこなかったのか、少々不安になってしまうほど。でもね、「サヨナライツカ」では、まさに号泣。しゃくりあげて泣いてしまって収拾がつかないくらいだったんですもの。

結局、心の琴線にふれるかどうかは、人それぞれなのでしょうね。

水曜の朝、午前三時


kyoko0707k at 01:43│Comments(4)TrackBack(0) 本のこと 

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この記事へのコメント

1. Posted by    2005年12月31日 08:55
半身浴の時は雑誌か、BookOffの100円本に決めています。濡れてゴアゴアになっても気を使わなくてよい本(^_^;)。途中でバサッと風呂から脱衣所(廊下)に放り投げるんですけどね。入浴剤もいろいろ楽しめますよ。汗だけでなく嫌な思い出も流して良いお年をお迎えください。来年もよろしくです。
2. Posted by OYAZI   2005年12月31日 11:59
sallyさん、はじめまして♪
ご来訪&メッセージ、ありがとうございました。

フリーランスのライター&エディターって言う言葉に
憧れてしまいます!!

本を読んで泣く、夕焼けを見て感動出来る人が、
増えると日本も良くなると思うんだけれど。
心に余裕のない人が多すぎるのでは。。。

今後とも宜しくお願いします。
3. Posted by sally   2005年12月31日 14:59
☆惑さん、いつも温かいメッセージをありがとうございます。

ブックオフの100円の本…そのアイデアいただきました(笑)
原宿にかなり大きいブックオフがあるらしい(長男御用達)ので、仕事の帰りに本を仕入れてきます♪
あ〜、そんなことを考えるだけで、何だか楽しくなりますねー。

惑さんも、どうかよいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします!
4. Posted by sally   2005年12月31日 15:07
☆OYAZIさん、ようこそいらっしゃいました!

心に余裕がなさすぎる…そうですよね。もっとゆとりを持たなくては。時間がないなら、せめて心に。

澄んだ青空を見て、真っ赤な夕焼けを見て、素直に感動できる心を忘れないでいたいと思います。

また遊びにいらしてくださいませね。来年もよい年でありますように。

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