2005年10月09日

横山秀夫「動機」

「半落ち」が少し期待はずれだったので、ほかの作品も読んでみたいと思い、『このミステリーがすごい! 2001年版国内編」で第2位に選ばれたという「動機」にチャレンジしてみました。

4つの短編からなる作品集ですが、タイトルにもなっている「動機」は秀逸です。ぐいぐい読ませるし、後味もよくホロリときました。そのほか、「逆転の夏」「ネタ元」「密室の殺人」と、元殺人犯や事件記者、裁判官などを主人公にしたさまざまな趣向を凝らした作品が続きますが、私は「動機」以外は、あまり心に響きませんでした。「ネタ元」の女性記者の描き方、「密室の殺人」の裁判官の妻の描き方にどうも不満が残ります。

簡潔な文章で淡々と語られる作風、基本的に男社会を中心に描かれる世界…たぶん、男性読者からの支持が圧倒的に多い作家なのだろうなあと思います。

本の好みは人それぞれ。だから、こんなにもたくさんの作家と、その作品があっても、それぞれにファンがいるわけだし、さらに新しい作家の作品が求められるのでしょう。次は「クライマーズ・ハイ」あたりを読んでみようかな…


動機


kyoko0707k at 14:31│Comments(0)TrackBack(0) 本のこと 

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