2005年08月11日

南千住で出会った人々〜その1〜

南千住この10日ばかり、南千住の取材の仕事をしていて、街の様子を知るために何回も足を運んでいましたが、昨日原稿をあげてホッと一息。

炎天下の取材は体力勝負のところがあって、さすがの私も少々バテ気味。そこへどうやら寝冷えをしたようで、朝からお腹がぐるぐる…午後イチで原稿をあげるはずが夜までかかって、編集担当者には迷惑をかけてしまいました。ゴメンナサイ。

街の取材(にかぎらず、インタビューなども同じ)をしていて、いつも思うのは、たくさんの人に会い、たくさんの話を聞いても、実際に記事に出来るのは本当にわずかしかなくて、残念だし申し訳ないなあということ。

それだったら、そんなに長い時間をかけて話を聞かなくてもいいのに、ついつい聞いてしまう。前に某洋菓子店で4時間話を聞いて、記事が7〜8行なんていうこともあったくらい。本当に話を聞くのが好きなんですよね。

今回も素敵な人やお店にいっぱい会うことができました。その中から、まずは30年以上も自家焙煎珈琲の店を続けている居心地のいいカフェのことを少し詳しく紹介したいと思います。


この店を主宰している方は、自家焙煎珈琲豆の神様みたいな方でテレビにもよく出ているし、本も出しているくらいの有名人。けれど、本当は自家焙煎の豆じゃなくてもよかったっていうんですね。おいしい珈琲を飲んでほしいからと始めた自家焙煎だけれど、この研究に精を出しているうちに、肝心のお店に立つ暇がなくなってまるで研究者のようになってしまったのが残念だと。もともと人と話すのが好きで、カウンターで珈琲を淹れながらお客様とのコミュニケーションを楽しみたいと始めたはずのカフェだったのに、お店は人任せになってしまって本末転倒の気持ちなんだとか。

でも、その「人とのコミュニケーションを大切に」という考え方は、ちゃんとお店のスタッフたちの間に伝わっていて、店長さんが「どんな珈琲がお好きですか?」と聞いてくれる。お店に遠慮して、とりあえずはとブレンドを注文するなんてことをしなくていいとはっきり言ってくれるのもうれしいじゃないですか。それにスタッフがみんなキビキビしていて本当に気持ちがいいんです。

メニューを見せてもらうと、イタリアンローストで濃いめに淹れた珈琲に、プレーンソーダと焼き菓子がセットになったおもしろいメニューがあったので、それについてたずねてみると、「途中でソーダを飲むことで口の中が洗われて、次に珈琲を飲んだときに、また違った味わいが楽しめるんですよ」と。あんまり興味深そうにしていたら、サービスしてくださって、実際に試してみたら、本当にその通り! さらには珈琲にまつわる雑学のようなものから、現在のスタバにまつわるエピソードまで、ずいぶんいろいろと教えていただきました。

原稿には、その中のほんの一握りのことしか書けなかったけれど、私の感動が読んでいる人に伝わるといいなと思います。
そして、たくさんの話の中から私がつかみとった何かがベースになっているからこそ書けた文章なのだと、誇りを持って言えるような記事をこれからも書いていきたいと思うのです。

kyoko0707k at 01:32│Comments(0)TrackBack(0) 仕事のこと 

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