2005年07月15日

柴田よしき「RIKO」

昨日の移動中に読んだのは、またまた柴田よしきさんで、「RIKO〜女神の永遠〜」。彼女の長編第一作で、第15回横溝正史賞を受賞した作品です。

これまで、柴田作品の中でも、京都を舞台にしたわりと穏やかな筆致のものを読んできたので、おおー!という衝撃がありました。でも、緑子(りこ)のこと、好きです。私はビアンではないけれど、中山可穂さんの全作品を読んでいるくらいだから、緑子と麻里の関係になんら違和感も嫌悪感を抱かなかったし、なんとなくわかるなあという気持ちがあります。

柴田よしきさんは、いつも着地点をしっかり決めてから書き始めると言っていますが、それにしてもそこに行き着くまでの展開が見事だし、よく読むときちんと伏線を張っていて、「そうだったか…」と思わせる巧みさがあります。

この作品では、“男たちに凛として立ち向かう”部分に若干力を入れすぎた部分があるかもしれません。でも「MISS YOU」などにも通じる、こうした本当の意味でのジェンダーの考え方が、柴田作品の大きなテーマになっているんだなあと、あらためて思いました。続編「聖母の深き淵」も読まなくては…

RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠


kyoko0707k at 11:10│Comments(6)TrackBack(0) 本のこと 

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この記事へのコメント

1. Posted by mari   2005年07月15日 11:44
こんにちは! 今日は暑いですね。
ハードなお仕事、お疲れ様です。
私も昨年出張続きのときに旅先でRIKOシリーズを読んで、気持ちが励まされたのを思い出しました。
私は柴田作品はRIKOシリーズを最初に読みました。ママになってからのRIKOもいいですよ・・。続きを楽しまれるといいなと思います。
講談社文庫などで出ている「花ちゃん」シリーズと、登場人物が重なっているので、そちらももし未読でしたらオススメです(ちなみに私は「花ちゃん」シリーズが一番好きです)。
お体に気をつけて、がんばってくださいね。それでは。
2. Posted by sally   2005年07月16日 22:57
mariさん、いつもありがとうございます。
そうそう、RIKOの潔さや強さには本当に励まされる思いがします。乃南アサさんの音道貴子シリーズにどこか通じるものがあるような…
昨日、出掛けに最寄り駅の書店で「聖母の深き淵」を探したのですが、置いてなくてがっかりして出かけました。
私は柴田作品については、まだまだ初心者なので「花ちゃんシリーズ」、まだ読んでいません。
書店で探すのがまどろっこしいので、今度Amazonで、まとめて注文します!
追伸:出張続きの仕事をされているなんて、かっこいいです(すみません、ベタな表現で)。mariさんも、どうかお体ご自愛くださいませね。
3. Posted by yozo   2006年06月20日 16:20
5 sallyさん、こんにちは。
はじめまして。yozoと申します。
ネット検索で飛んできました。お邪魔します。

初めての警察物でしたが、コテコテという感じでなくて、
女性の内面の描写が多く、人間緑子に魅了されました。

>”男たちに凛として立ち向かう”部分に
>若干力を入れすぎた部分があるかもしれません
そのように感じましたね。ただ男のyozoから見て、
嫌味というほどでもなかったですよ。

勝手ながらトラバも入れさせていただきました。
突然お邪魔して申し訳ありませんでした。m(_ _)m
4. Posted by sally   2006年06月22日 19:26
>yozoさん

はじめまして! ようこそいらっしゃいました。

男性から見た緑子は、どうなんだろうと思っていました。
私から見ると、本当に元気の出る、ヒーローみたいな存在なんですが。

ぜひ、「聖母の深き淵」などの続編をお読みください!
そして、「シーセッド・ヒーセッド」などの花ちゃんシリーズもおすすめします。

yozoさんのところにも遊びに行かせていただきますね!
コメント&TBありがとうございました。
5. Posted by yozo   2006年06月23日 17:00
5 sallyさん、こんにちは。
トラバ返してくださってありがとうございました。
勝手ながらリンクさせていただきました。今後ともよろしくお願いします m(_ _)m

6. Posted by sally   2006年06月23日 17:24
>yozoさん

「おすすめサイト」に入れてくださったんですね!
光栄です。ありがとうございました。

私も本が好きで、2日で1冊ペースで読んでいるのですが、
なかなかここに全部を紹介している時間がなくて残念です。

これからもどうぞよろしくお願いします☆

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