2005年07月05日

柴田よしき「PINK」

読み出したら止まらなくて、まいりました!
柴田よしきさん、やっぱりすごいです。震災後の神戸を舞台にしたミステリーというか、サスペンスと言ったらいいのか。
今日の午後6時までにアップしなくちゃけない原稿があったのに、手につかず…
いけない、いけないと思いながら結局最後まで読み終わったのが、午後3時。
その後、ベソ書きながら仕事しました。あせりすぎて指先が冷たくなってしまった(反省)。

「PINK」という言葉、確かにキーワードなのだけれど、最初にこの本を手に取らせるきっかけとなる書物の題名としては、少し損している気がします。
全然、軽い話じゃなく奥が深くて、いろいろな謎が重層的になっているのに、タイトルからはそんな印象を受けないでしょう?
でも、これでいいのかな。「じゃ、あなたなら何ていうタイトルをつける?」と聞かれても即答できないし…。
(…本の編集にも携わってる身として、これはいけませんね。イチャモンをつけたら、代案を用意しなくちゃね)

夫の実家が神戸にあります。半壊でした。
私は子どももまだ小さくて駆けつけられなかったけれど、夫は震災2日目に私が作った山ほどのサンドイッチやウェットティッシュやガスボンベなどを持って駆けつけました。
震災半年後の夏に、私が行ったとき、街はまだ崩れたところがいっぱいで、公園には仮設住宅がマッチ箱みたいに並んでいました。

そうしたいろいろなことを思い出しながら、主人公と一緒に真相を追い続けて読みました。これだけ、さまざまな要素を盛り込みながら、少しの破綻もなく、見事に描ききれるなんて。読後のさわやかさも秀逸です。

PINK


kyoko0707k at 20:33│Comments(0)TrackBack(0) 本のこと 

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